より丁寧なフットケアを行うために
介護メディカルアロマ講座とは一定の技能を有している人に与えられるIBCA協会が開催している講座です。IBCAとは、「一般社団法人国際ボディトリートメント技術認定協会」を略したもので、サロンを開業する人に対して一定の技術と知識を有していることを認定し、お客様へ安全や安心、癒しを提供できるように、との目的から発足した団体です。IBCAでは、精油・芳香・漢方・リフレクソロジーを取り入れた総合セラピーの普及と発展を掲げ、団体を通じて人々の心身の癒しと健全な発達、健康増進に寄与しています。
主な活動は、「総合セラピーの普及と発展のための調査、技術開発」「セラピストやインストラクターの資格検定に関する事業」「セラピストやインストラクターを養成するための研修会や各種セミナーの開催と運営」「教材などの製作」「国内外の団体との情報交換や相互支援」などです。
まずはIBCA協会に会員登録します。会員登録には入会金や年会費が必要です。また、資格の発行には資格申請と資格認定料を納付しなければなりません。会員登録すると、協会が開催するセミナーやイベントに特別価格で受講できたり、優先的に参加することができます。
受講するのは介護メディカルアロマベーシックコースです。介護に活かせるハンド・フットケアを中心に介護の現場で使える基本的な知識が学べます。具体的には、力加減の確認、コミュニケーションの取り方、高齢者が心地良く施術を受けられる方法などです。
介護メディカルアロマ講座に欠かせない、ハンド・フットケアとアロマについて詳しく見ていきましょう。アロマの精油はそれぞれ働きが異なります。さまざまな悩みや使用する人の好みに合わせた精油を使うことで症状が緩和し、気持ちも安らぎます。ただし、精油には禁止事項もあるため、それなりの知識が必要です。この講座では初心者でも分かりやすく、アロマの基礎知識が学べます。アロマの香りは自立神経などの内側にも良い効果を与えます。内臓機能を活性化させたり、心身のリラックス、リフレッシュ効果になりストレス軽減にもつながります。
ハンド・フットケアとは血管や神経が集中している手と足に刺激を与えて、脳を活性化させるマッサージのことです。この講座は「ケア」を行うことが目的のため、治療行為を具体的に学ぶわけではありません。ハンド・フットケアは基本的に着衣のまま施術します。基本的に座って行うため、うつ伏せや仰向けの姿勢が難しい高齢者も気軽に受けられます。
高齢者は足トラブルを抱えやすいのですが、それは小さな変化を見逃しがちだからです。年を重ねると神経細胞が減少し、神経伝達速度が低下してしまうためさまざまな感覚が鈍くなってしまいます。小さな痛みにも気づきにくくなるため、放置して状態が悪化してしまうのです。
フットケアには医療行為と見なされてしまう対応もあり、その場合は介護士では対処できません。しかし、医師の許可があれば介護士でも対応可能です。特に注意したいのは爪のケアです。事故につながらないように、安全な姿勢で爪を切るようにしましょう。
フットケア指導士の資格を持っていれば個々の抱えている足トラブルを解消するために症状に応じた指導を行うことができます。フットケアの需要が高まっている介護業界にとって、欠かせない資格のひとつとなっていくことでしょう。
足は第二の心臓とも呼ばれていますが、それは血液の50%が下半身に集まっており血流が滞ると身体全体に悪い影響を与えてしまうからです。全身に新鮮な血液が流れるように、ふくらはぎや足裏がポンプの役割を果たしているため、足の状態を良好に保ち血液の循環を良くすることが大切です。
フットケアは正しい手順で行わなければ効果は期待できません。ここではフットケアの正しい手順についてまとめています。フットケアを行うタイミングやマッサージの仕方など押さえておきたいポイントも紹介していますので、しっかり目を通しておいてください。
介護メディカルアロマ講座はIBCA協会が開催している講座のひとつです。介護に活かせるハンド・フットケアの基本知識と技術が学べます。まずはIBCA協会に登録しなければならず、入会金や年会費が必要ですが、フットケアに役立つ知識と技術が学べるとあって多くの人が受講しています。